n8n トリガーノード一覧と解説
n8nのワークフローは「トリガーノード」によって開始されます。ここでは、n8nで利用できるトリガーノードの種類、特徴、用途について解説します。
主要トリガーノード一覧
| ノード名 | 用途・特徴 |
|---|---|
| Google Sheets Trigger | Googleスプレッドシートの更新や新規行追加をトリガーにワークフローを開始する。データ連携や通知に活用できます。 |
| Email Trigger (IMAP) | 指定したメールアカウントに新着メールが届いた際にワークフローを開始する。メールの自動処理に活用できます。 |
| Manual Trigger | ワークフローを手動で実行するためのトリガー。開発・テスト時に利用します。 |
| Schedule Trigger | 指定した日時や間隔で定期的にワークフローを自動実行する。バッチ処理や定期レポート作成などに活用できます。 |
| Webhook Trigger | 外部サービスやアプリからのHTTPリクエストを受けてワークフローを開始する。API連携や外部通知の受信に活用できます。 |
| その他サービス固有トリガー | Google Sheets Trigger以外にも、Slack, GitHub, Trello, Airtable, Discord, Telegramなど、各種サービスごとに専用のトリガーノードが用意されています。 |
各トリガーノードの詳細解説
Google Sheets Trigger
Googleスプレッドシートの特定シートに新しい行が追加されたり、データが更新された際にワークフローを開始します。データ集計や通知、他サービスとの連携に活用できます。
Parameters
- Credentials(認証情報):Googleアカウントの認証情報を設定します。
- Poll Times(ポーリング間隔):シートの変更をチェックする頻度を指定します(例:毎分、毎時など)。Add Poll Timeをクリックすると、設定を追加できます。
- Document(ドキュメント):監視対象のGoogleスプレッドシートを指定します。リストから選択または、URL、IDで指定可能です。
- Sheet(シート):監視するシート名を指定します。1つのスプレッドシート内に複数のシートがある場合、対象を明確に選択します。
- Trigger On(イベント):どのタイミングでトリガーを発火させるかを選択します。
- Row added(行の追加):新しい行が追加された時にトリガーを発火させる
- Row updated(行の更新):行のデータが更新された時にトリガーを発火させる
- Include in output(出力に含めるデータ):どのバージョンのデータをワークフローに渡すかを指定します。
- 新しい値のみをワークフローに渡す
- 古い値のみをワークフローに渡す
- 新しい値と古い値の両方をワークフローに渡す
- Row added or updated(追加または更新):行の追加または更新があった時にトリガーを発火させる
- Include in output(出力に含めるデータ):どのバージョンのデータをワークフローに渡すかを指定します。
- 新しい値のみをワークフローに渡す
- 古い値のみをワークフローに渡す
- 新しい値と古い値の両方をワークフローに渡す
Options
- Columns to Watch(監視するカラム):特定のカラムのみを監視したい場合に指定します。空欄の場合は全カラムが対象になります。
- Data Location on Sheet(データ範囲):監視するセル範囲(A1記法など)を指定できます。未指定の場合は全体が対象になります。
- Range Definition:
- Specify Range(A1 Notation):
- Range(データ範囲):データ範囲をA1記法で指定します。
- Specify Range(Rows):
- Header Row:ヘッダ行を指定します。
- First Data Row:最初のデータ行を指定します。
Email Trigger (IMAP)
IMAP対応のメールアカウントを監視し、新着メールを検知してワークフローを開始します。添付ファイルの自動保存やメール内容の自動処理に活用できます。
Parameters
- Credentials(認証情報):メールアカウントの認証情報を設定します。
- Mailbox Name(メールボックス名):監視するメールボックスを指定します(例:INBOX)。
- Action(アクション):開封済みにするかどうかを指定します。「Make as Read(開封済みにする)」「Nothing(何もしない)」から選択可能。
- Download Attachments(添付ファイルのダウンロード):添付ファイルを自動的にダウンロードするかどうかを選択します。
- Format(メール形式):メールの取得形式を指定します。
- メールのデータをそのまま取得します。特殊な処理やカスタム解析が必要な場合に使用します。
- メール内の参照データ(例:本文中の埋め込み画像)を自動的に取得します。メール内のロゴ画像などを利用したい場合に使用します。
- Property Prefix Name(プロパティ名の接頭辞):複数の添付ファイルの先頭に指定された文字を結合して保存します。後続のノードで個別に添付ファイルを処理できます。
- 基本的なメール情報(送信者、件名、本文など)のみを取得します。処理が軽く、一般的な用途に使います。
- Property Names(取得するプロパティ):取得するメールのプロパティを選択します。
- From(送信者)
- To(宛先)
- Subject(件名)
- Text(本文)
- HTML(HTML形式の本文)
- Attachments(添付ファイル)
Options
- Filter(フィルター):特定の条件に合致するメールのみを処理するためのフィルターを設定できます。
- From(送信者)
- To(宛先)
- Subject(件名)
- Body(本文)
- Mark as Read(既読にする):処理したメールを既読にするかどうかを選択します。
- Delete After Processing(処理後に削除):処理したメールを削除するかどうかを選択します。
Manual Trigger
ワークフローを手動で開始するためのトリガーノードです。開発やテスト時に、外部イベントを待たずに即座にワークフローを実行したい場合に利用します。本番運用ではなく、主にデバッグや動作確認用途で活用されます。
- 設定項目:特別な設定項目はありません。ノードを追加するだけで利用可能です。
- ワークフローエディタ上で「実行」ボタンを押すことで即座にトリガーされます。
Schedule Trigger
決められた日時や、間隔、cron形式などでスケジューリングが可能です。定期的なバッチ処理や自動レポート送信などに利用できます。
Parameters
- Trigger Interval(トリガー間隔):ワークフローを実行する間隔を指定します。さらに、その時間経過後の時刻などを指定できます。
Webhook Trigger
外部からのHTTPリクエスト(GET/POSTなど)を受けてワークフローを開始します。API連携や外部サービスからの通知受信に最もよく使われます。URLを発行し、外部サービスのWebhook設定に登録することで利用可能です。
Parameters
- Webhook URLs:テスト用URL(Test URL)と本番用URL(Production URL)が表示されます。用途に応じて使い分けます。
- HTTP Method:受け付けるHTTPメソッドを選択します(GET, POST, など)。
- Path:Webhookのパス部分を指定します。自動生成されるUUIDなどが一般的です。
- Authentication:Webhookの認証方法を選択します(None, Basic Auth, Header Auth, JWT Authなど)。
- 認証なしで誰でもWebhookにアクセスできます。テストや限定的な用途向け。
- ユーザー名とパスワードによる基本認証です。リクエスト時に正しい認証情報が必要です。
- 特定のHTTPヘッダーに指定した値が含まれている場合のみリクエストを許可します。APIキーなどのカスタム認証に利用します。
- JWT(JSON Web Token)による認証です。トークンの署名や有効期限などを検証し、セキュアな認証が可能です。
- Respond:レスポンスのタイミングを選択します。
- リクエスト受信後すぐにレスポンスを返します。
- ワークフローの最後のノードが完了したタイミングでレスポンスを返します。
- ワークフロー内で「Respond to Webhook」ノードを使って、任意のタイミング・内容でレスポンスを返すことができます。複雑な処理や条件分岐後に応答したい場合に便利です。
Options
- Allowed Origins (CORS):許可するオリジン(ドメイン)を指定します。"*"を指定すればどこからでも受け付けます。
- Field Name for Binary Data:バイナリデータ(ファイルなど)を受け取る際のフィールド名を指定します。ファイルアップロード時などに利用します。
- Ignore Bots:ボット(自動化ツールやクローラー)からのリクエストを無視します。不要なトリガー発火を防ぎます。
- IP(s) Whitelist:許可するIPアドレス(範囲指定可能)を指定します。
- Raw Body:リクエストの本文(body)をパースせず、そのままの状態で取得します。特殊なデータ形式や独自処理が必要な場合に利用します。
- Response Headers:Webhookのレスポンスに含めるHTTPヘッダーをカスタマイズできます。CORS設定やカスタム情報の付与などに利用します。
その他サービス固有トリガー
Slack, GitHub, Trello, Airtable, Discord, Telegramなど、n8nは多くの外部サービスと連携可能です。各サービスごとに専用のトリガーノードが用意されており、用途に応じて選択できます。たとえば、Discordサーバーでの新規メッセージやイベント、Telegram Botへのメッセージ受信などもこれらのサービス固有トリガーで対応可能です。