【Excel関数】自分より上の行までで、条件にあうセルを数える

2020年11月26日エクセル

Excelで上から順にデータが並んでいる時、そのデータが自分より上の行にも存在したのか、それとも初めて出てきたものなのかを判断したい場合があります。

今回は、このような時に「自分より上の行まで」を関数の範囲として指定する方法を紹介します。

(一部更新しました)

  • 関数の説明や、使用状況に合わせて変更する箇所の説明を追記しました。
  • Excelにそのままコピペできるようにwordpressの設定を変更しました。(ダブルクォーテーションの開始が自動変換されるのを防止)

使用するのはADDRESS関数とINDIRECT関数です。

ADDRESS関数を使って、セル位置の文字列を取得する

書式

ADDRESS(行番号, 列番号, 参照の種類)

  • 行番号 … 1行目を示すなら「1」、2行目を示すなら「2」のようにする
  • 列番号 … A列を示すなら「1」、B列を示すなら「2」のようにする
  • 参照の種類 … 絶対位置表示なら「1」、相対位置表示なら「4」のようにする

※引数は他にもありますが、今回は使わないので省略

説明

ADDRESS関数は指定したセルの位置を「A1」などの形式の文字列にしてくれます。
この関数を使うと例えば「A1から自分のセルの行まで」を範囲指定する「A1:A25」のような文字列を作れます。

例えば下記のような感じで数式を記載すると、そのセルの位置が「A1」形式で表示されます。

=ADDRESS(ROW(),COLUMN(),1)

ROW()、CLOUMN()は、セルの行/列のインデックスをADDRESS関数の引数に渡しています。
3つ目の引数の「1」は、セルの絶対位置を返すように指定しています。

上記を使ってセルの範囲を示す文字列を作って、関数の範囲指定に使いたいところですが、実際にはできません。

例えば =COUNTA("A1:A5") という数式は、A1~A5を範囲とした処理ができていません。

INDIRECT関数を使って、文字列をセル参照にする

書式

INDIRECT(参照文字列)

  • 参照文字列 … A1セルを参照したいのなら「"A1"」、B2セルを参照したいのなら「"B2"」のようにする

※引数は他にもありますが、今回は使わないので省略

説明

文字列を関数の範囲指定に使う場合はINDIRECT関数を使います。
INDIRECT関数にセルやセルの範囲を示す文字列を渡し、その結果を別の関数の引数にすると、きちんとセルやセルの範囲として扱ってくれます。

例えば =COUNTA(INDIRECT("A1:A5"))という数式は、A1~A5を範囲として処理ができます。

ADDRESS関数とINDIRECT関数を組み合わせて、「自分より上の行」を実現する

書式

=COUNTIF(INDIRECT("カウントしたい最初のセル:" & ADDRESS(ROW()-1, カウントしたい列の列番号, 1)), カウントしたい値)

今回のケースで使う場面によって変更が必要なのは黄色アンダーラインの箇所です。

  • カウントしたい最初のセル: … A列の1行目からカウントするなら「A1」とする
  • カウントしたい列の列番号 … A列をカウントするのなら「1」とする
  • カウントしたい値 … COUNTIFの条件なので、「あいう」を数えるなら「"あいう"」とする。どこかのセルの値を使うのならそのセルを指定する

また、「自分より上の行」というのを「自分の行も含める」のなら、緑色アンダーラインの箇所を「ROW()」にします。

説明

ADDRESS関数とINDIRECT関数を組み合わせると、自分のセルより上の行まで、という範囲指定が実現できます。
A列にデータが入力されているとして、自分より上の行にある同じ値の個数を数える数式(B2セルで入力する場合)は下のようになります。

=COUNTIF(INDIRECT("A1:"&ADDRESS(ROW()-1,1,1)), A2)

ADDRESS関数の第一引数にROW()-1を渡すことで、自分より上の行としています。ADDRESS関数の第二引数の「1」はA列を示しています。ADDRESS関数の第三引数の「1」は絶対位置で返すように指定しています。

上記では「自分より上の行」のケースを書きましたが、「自分より下の行」や「自分より前の列」などのケースにも使えます。

関数を使ったシートの例
自分より上の同じ値をしらべるときの例

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